アレルギーっ子と行く海外旅行はクレジットカードに付帯している海外旅行保険でいいのだろうか
- 海外旅行保険の保険内容
- 海外旅行保険の治療費用保険はどのくらい必要なのか?知っておかないと!日本と比べて海外の医療費はもともと高い
- クレジットカード付帯の海外旅行保険で大丈夫?
- アレルギーは既往症?カード付帯の海外旅行保険は既往症対象外!
- まとめ
海外旅行で心配なことのひとつに、病気やケガをした時に備える海外旅行保険があります。
海外はいつもの生活や食事、環境などが違うために体調を崩してしまうことがあるかもしれません。事故によるケガや持ち物の盗難や破損、他人に対して損害賠償しなければならないことになるなど、さまざまなトラブルに対しての補償が海外旅行保険です。
私はこれまで、海外旅行出発当日に空港で保険加入していました。海外旅行保険についての知識はまったくなく、
・海外に行く時は保険をかけたほうがいい
・クレジットカードに海外旅行保険が付帯されている場合があるが、足りない
この程度の知識で、入らないのは怖いからとりあえず加入しておく。という思いでした。
クレジットカード付帯の保険ではカバーしきれないと聞くけれど、その保険はどういうものなのだろう?と何度も疑問を持ったものの調べたことはなく、いつも、当日、空港で、「あ、保険だ。」と思い加入していました。
それも加入内容はよく覚えていない…。数年前のことだから忘れてしまっているとかではなく、当時も把握していたわけではなく、オススメのプランを言われるままに…なんてお恥ずかしい。。。
何かしら加入しておけば安心だから~なんて、とんでもなく呑気でした。
今回は以前から疑問に思っていた、クレジットカード付帯の保険について学んでみようと思います。
海外旅行保険の保険内容
補償の 種類 |
保険の種類 | 保険金支払い対象 |
自分の病気や ケガに関する 補償 | 傷害死亡保険 疾病死亡保険 | 旅先でのケガや病気が原因で亡くなってしまった場合 |
後遺障害保険 | 旅先でのケガが原因で後遺障害が生じてしまった場合 | |
治療費用保険 | 旅先でのケガや病気が原因で治療が必要になった場合 | |
救援者費用保険 | 捜索費用、入院し家族に駆けつけてもらうことになった場合 | |
疾病に関する 応急治療・救援費用保険 | 旅行前にかかっていた病気の症状が悪化し、治療が必要になった場合 | |
他人にケガ等を させてしまった時の補償 | 賠償責任保険 | 誤って他人にケガを負わせたり、他人の物を壊したりしたことによって賠償責任を負った場合 |
持ち物に関する 補償 | 携行品損害保険 |
旅先で盗難にあい、盗まれたものが出てこなかった場合 身の回り品を壊してしまった場合 |
その他の費用に 関する補償 | 偶然事故対応費用保険 |
航空会社に預けた手荷物が出てこなくて身の回り品を買った場合 航空機の出発が遅れ、ホテル代や食事代等を負担した場合 列車の車両故障で、急遽空港までタクシーを使った場合 熱が出てオプショナルツアーをキャンセルした場合 |
という内容です。
そしてどの保険が大切かと考えると、「治療費用保険」ではないでしょうか。
病気やケガの治療費のために海外旅行保険に入ると言っても過言ではないと考えます。
海外旅行保険の治療費用保険はどのくらい必要なのか?知っておかないと!日本と比べて海外の医療費はもともと高い
日本国民は全員が国民健康保険や健康保険組合などの公的保険に入っているため、病院にかかっても自己負担は2割や3割の支払いで済んでいますね。
海外の医療費は、当たり前ですが国によって違います。「アメリカの医療費が高い」というのは聞いたことがあるのではないでしょうか。アメリカの医療技術は世界で最も進んでいると言われていて、その分研究費などのコストがかかっているため高額だということです。アメリカには日本のような国民皆保険制度がないため、会社を通じて入っているか、個人で民間の保険会社に保険加入しています。しかし、高額な保険料を支払えないなどの理由で無保険状態の人が少なくないのが現状のようです。
アメリカでは具体的にどのくらいの医療費がかかるのか?
例えば盲腸になって手術・入院 約250万円
腕を骨折して手術・入院 約180万円
貧血で治療・入院 約250万円
想像を超えた医療費ではありませんか?私の想像ははるかに超えました。ゼロの数、間違ってない?思ったほどです。
人によって保険に加入する目的は違いますし、治療費用保険がどのくらい必要と考えるかは、個人それぞれが判断するしかありませんが、私は治療費用保険最低300万円を目安にすることにしました。
国民健康保険へ海外で治療を受けた医療費を請求できる!
国民健康保険でも海外療養費として、海外での医療を一部負担してくれるようになりました。まずは治療を受けた際に全額を支払わなければなりませんが、帰国後に申請すると支払った医療費の一部が給付されるのです。しかし、費用は国内の医療機関にかかった場合の診療料金を基準として計算されるため、海外でかかった費用の7割が戻ってくるわけではありません。
また、あくまでも健康保険であって傷害保険ではないため、死亡・後遺障害保険金はなく、救援者費用などの費用は給付されません。
やはり、海外旅行時には海外旅行保険をかけなければ。と思います。
とはいえ、海外医療を受けて国民健康保険へ請求できるなんてメリット発見です。
ちなみに海外旅行保険から保険金が給付された場合でも、海外療養費を請求することができます。
クレジットカード付帯の海外旅行保険で大丈夫?
自動付帯と利用付帯
カード付帯の海外旅行保険は、持っているだけで何の手続きもなく病気やケガの際に利用することのできる「自動付帯」と、利用付帯のカードで旅行代金を支払って初めて保険利用できる「利用付帯」の2種類があります。
利用付帯の場合細かい条件がある場合があるため、規約を必ず確認しなくてはいけません。
持っているカードがどちらなのか確認する必要がありますし、自動付帯のクレジットカードを持っておいた方が良いでしょう。
複数の保険付帯カードで補償額は上乗せできる!
海外旅行保険付きのクレジットカードを複数枚持っていると、補償の上限額が合算されます。
例えば治療費用の上限が200万円のカードを5枚持っている場合、最大1000万円まで補償してもらえることになるのです。
治療費用だけでなく、携帯品損害保険や賠償責任、救援者費用も合算することができます。
合算できない保険は、死亡・後遺障害のみです。
死亡・後遺障害の補償上限が1000万円のカードと2000万円のカード、5000万円のカードを持っていた場合、最も高い補償額の5000万円が上限額となります。
自分自身が死亡した際の保険について考えている方の多くは、すでに何かの生命保険に加入されていると思いますので、海外旅行保険に求める大切な補償内容は、治療費用、携帯品損害や賠償責任などと意識する方が多いと思います。
合算されないのは、死亡・後遺障害補償です。大切な補償は合算することができます。
≪私の持っているカード例≫
傷害 | 疾病治療費用 | 賠償責任 | 携行品損害 | 救援者費用 | ||||
死亡・後遺障害 | 治療費用 | |||||||
Aカード | 会員 | 自動付帯 | 5,000万 | 150万 | 150万 | 2,000万 | 50万 | 150万 |
家族特約 | 自動付帯 | 1,000万 | ||||||
Bカード | 自動付帯 | 1,000万 | なし | なし | なし | なし | 100万 | |
Cカード | 自動付帯 | 1,000万 | なし | なし | なし | なし | 100万 | |
Dカード | 自動付帯 | 2,000万 | なし | 200万 | 2,000万 | 20万 | 200万 | |
Eカード | 利用付帯 | 2,000万 | なし | 200万 | 2,000万 | 20万 | 200万 | |
↓多い方が限度 | ↓合算 | ↓合算 | ↓合算 | ↓合算 | ||||
合計 | 5,000万円 | 150万円 | 450万円 | 6,000万円 | 90万円 | 750万円 |
海外旅行保険が付帯されているクレジットカードが複数枚あれば保険をカバーできて安心、そしてお得に利用することができることがわかりました。お手持ちのクレジットカードの海外旅行保険をよく理解して、検討されてみてはいかがでしょうか。
カード付帯の保険を利用する際の注意点
・カード1枚での保険金は不足することが多い
・保険付きでも死亡保険しかついていない場合がある
・保険期間は90日(3カ月)が限度
・保険には自動付帯と利用付帯がある
・疾病死亡保険は保険対象外(病気で死亡はダメ)
・疾病に関する応急治療・救援費用保険は保険対象外(既往症はダメ)
・発行するカード会社が同一の場合、カード付帯保険は合算できない
私が持っているカードにもありましたが死亡保険しかついていない、つまりケガや病気の治療費は対象外というカードもあります。
海外旅行保険付きカードならば何でもいいわけでないので、しっかりと内容を確認する必要があります。
アレルギーは既往症?カード付帯の海外旅行保険は既往症対象外!
クレジットカード付帯の海外旅行保険では、「疾病に関する応急治療・救援費用」は対象外です。
そこで思うことは、我が家の乳製品のアレルギーを持っている娘のことです。
食物アレルギーは既往症なのでしょうか…
私が持っているカードで娘の保険までカバーできるものは、Aカードの家族特約だけです。そこでカード会社に問い合わせをしてみました。
答えはNO。大きな病気だけでなく、薬の副作用やアレルギーも既往症扱いになるため対象外。との答えが返ってきました。
まとめ
海外旅行を控えている我が家のカード付帯海外旅行保険について調べてみましたが、今回は夫婦の保険はカード付帯保険でまかない、娘の保険は一般の海外旅行保険を契約することにしました。
海外旅行保険に入る人、カードの保険で十分だと考える人とそれぞれだと思いますが、日程や渡航先などの条件によって、海外旅行保険の代わりになって保険代を節約できる可能性と、いざという時に役に立たない場合があるので、内容をよく確認する必要がありますね。
一般の海外旅行保険を契約する、カード付帯の保険をより手厚いものにするために一般の海外旅行保険を合わせて利用するという場合は、空港で契約するよりも事前に契約する方が保険料は安くお得です。